沖縄のスパで「月桃」や「椿油」という言葉を見かけることが増えました。どちらも沖縄に古くからある植物由来の素材ですが、その特性や使い方は意外と知られていません。Pearl Horizon Coveのスパ「潮の間」で実際に使っている素材について、スパディレクターの宮城が説明します。
月桃とはどんな植物か ¶
月桃(げっとう)はショウガ科の多年草で、沖縄から東南アジアにかけて自生しています。葉に独特の清涼感があり、沖縄では「サンニン」とも呼ばれます。昔から葉でもち米を包んだり(ムーチー)、防虫剤として使ったりしてきました。葉を蒸留すると、清涼感のある香りの抽出液が取れます。抗菌性があるとされ、スキンケアへの応用が近年増えています。
椿油の特性 ¶
椿油はツバキの種子から搾った植物油です。オレイン酸を多く含み、肌への浸透が早いのが特徴です。日本では江戸時代から髪と肌のケアに使われてきた歴史があります。沖縄産の椿油は、本土産と比べて種子の収穫時期が異なり、香りがやや異なります。Pearl Horizon Coveでは、沖縄本島北部の農家から仕入れた椿の種子を、石垣島内の小さな搾油所で加工したものを使っています。
スパでの使い方 ¶
「潮の間」では、月桃の蒸気でまず体を温めます。次に、地元産の粗塩と月桃抽出液を合わせたスクラブで角質を取り除き、最後に椿油でマッサージします。この順番には理由があります。スクラブで毛穴が開いた状態で椿油を塗ると、浸透が早くなります。施術後は月桃のハーブティーをお出しします。香りが施術中のものと繋がるため、余韻が続きます。
市販品との違い ¶
市販の月桃エキスや椿油は、品質が均一で使いやすい反面、産地や加工方法が不明なものも多くあります。Pearl Horizon Coveでは、月桃の葉は毎月、大浜さんの畑から届くものだけを使います。量が限られるため、月桃を使ったトリートメントは週に最大6枠しか提供できません。これは制約ですが、素材の質を保つための選択です。
スパ「潮の間」の月桃トリートメントについてのご質問は、フロントまでお気軽にどうぞ。ご予約は宿泊ゲスト優先ですが、空きがあれば日帰りの方も承ります。